はじめに 毛穴の悩みは“落とすケア”だけでは解決しない
鏡を見るたびに気になる、頬や小鼻の「開き毛穴」。化粧ノリが悪くなったり、肌がくすんで見えたりと、毛穴トラブルは見た目年齢にも直結するため、多くの方が長年悩みを抱えています。
そんな毛穴問題に、新たなアプローチとして注目されているのが「LHA（カプリロイルサリチル酸）」という成分。そして、韓国で話題沸騰中のピーリング施術「ララピール」にも、このLHAが主成分として採用されています。
今回は、毛穴ケアに効果的とされるLHAの魅力を皮膚科学の視点から解説しながら、ララピールとの関係性、そして自宅でもできるスキンケアのヒントまで、徹底解説します。
１. そもそもLHA（カプリロイルサリチル酸）って何？
LHAは、サリチル酸（BHA）をベースに、脂肪酸の一種「カプリル酸」と結合させた“マイルドな角質ケア成分”です。正式には「カプリロイルサリチル酸」と呼ばれ、L’Oréal（ロレアル）グループが独自に開発した成分としても知られています。
⚫︎ LHAの主な特徴
• 親油性で皮脂に馴染みやすい
• 分子量が大きく、肌の表面に留まりやすい
• pH4.5〜5.5前後の中性に近いピーリング
• 刺激が少なく敏感肌にも使いやすい
従来のピーリング成分（AHAやサリチル酸）では赤みや刺激を感じやすい方でも、LHAなら肌負担が少なく、じんわりと角質を整えることができます。
２. LHAが毛穴に効く理由 角質肥厚とターンオーバーの関係
開き毛穴の主な原因は、皮脂の分泌量の増加と、古い角質が毛穴周りに溜まって「毛穴のふち」が広がって見える現象です。とくに30代以降はターンオーバーが乱れがちになり、古い角質が剥がれずに毛穴詰まりを起こしやすくなります。
ここでLHAが大活躍。親油性のため毛穴内部に入り込みやすく、皮脂汚れと馴染んで角質をやさしく剥離。
結果として以下の効果が期待できます
• 毛穴の黒ずみ・詰まりを防ぐ
• 毛穴の縁の角質を整えて“毛穴の口”をなめらかに
• 肌表面のザラつき・くすみの解消
“攻めすぎないのにしっかり効く”という点が、LHAの最大の魅力といえるでしょう。
３. ララピールとは？LHAの効果を最大限に引き出す施術
韓国で人気に火がついた「ララピール」は、LHAをベースとした美容ピーリングです。
⚫︎ ララピールの特徴
• LHAが主成分として配合
• 肌のpHを調整しながら、バリア機能を守るピーリング
• 施術直後から“ツヤ・透明感”が実感できる
• 剥がれない・赤くならない“やさしいピーリング”
日本では美容皮膚科・エステサロンを中心に取り扱いが広がり、施術直後の“ツヤ玉肌”がSNSで話題となっています。LHAの浸透力を最大限に生かす特殊なpH調整が行われているため、皮膚の角質層まで穏やかにアプローチしつつも、表皮のバリアを壊さずに肌質を整えることが可能です。
４.「浸透力」についての誤解とLHAの適切な届き方
「浸透力＝深く届くほど良い」という誤解が広がる中で、実は“分子の大きさ”こそが鍵を握ります。スキンケア成分は「ダルトン（Da）」という単位で分子量が表され、一般的に500ダルトン以下の成分は角質層に浸透しやすいとされています。LHA（カプリロイルサリチル酸）は314ダルトンと低分子で、肌表面から角質層にかけて適切に届きます。だからこそ、肌のバリアを乱すことなく、不要な角質だけをやさしくケア。深く入りすぎない、ちょうど良い“届き方”が、敏感肌にも安心な使用感と美しい肌づくりを支えています。
• 過剰な刺激を与えない
• 肌表面のみに働きかけてターンオーバーを整える
• 敏感肌にも適した“攻めすぎない角質ケア”が実現
つまり、LHAは「浸透しすぎないこと」によって、肌への優しさと効果を両立しているのです。
５. 自宅でもLHAケアできる？選び方のポイントと注意点
近年では、LHA配合のスキンケアアイテムも徐々に増えてきました。クレンジングや美容液、フェイスマスクとして販売されていることが多く、ホームケアとして取り入れやすいのも魅力です。
⚫︎選ぶ際のポイント
• 配合濃度が明記されている
• pHバランスが肌に近い（4.5〜5.5）
• 防腐剤・香料・アルコールの少ない処方
• 夜のスキンケアとして使用し、紫外線に注意
特に、ピーリング効果のある成分は紫外線感受性が高まるため、日中はしっかりとUVケアを行うことが大切です。
６. まとめ LHAは“穏やかさの中に確かな実感”がある成分
毛穴・角質・くすみ…多くの肌悩みに対し、LHAは“攻めすぎないやさしいピーリング”という新たな選択肢を与えてくれます。
そして、LHAの力を最大限に引き出す「ララピール」は、美容医療のハードルが高いと感じていた人にもおすすめできる“敏感肌の人にもお勧めできるマイルドなピーリング”ともいえる施術です。 敏感肌でもチャレンジできる毛穴ケアを探している方は、ぜひ一度LHA配合アイテム、あるいはララピール施術を試してみてはいかがでしょうか？
終わりに 未来の美肌は“肌を傷つけない賢さ”から始まる
過剰な摩擦や強力な酸に頼る時代から、“肌の構造を理解し、やさしく整える”という発想へ。LHAは、その代表的存在です。 自分の肌に合った方法で、未来の素肌に自信を持てる毛穴ケア、始めてみませんか？